腕に自信が持てないソフトウェアエンジニアがやったらいいこと
ambitiこんにちは、たもです。
会社員として働くソフトウェアエンジニアは多いと思いますが、プロジェクトの一部分の仕事しかできず、いまいち自分に自信が持てないこともあるのではないでしょうか。
結論として、エンジニアとして自信をつけるには「サイドプロジェクト」をやってみることをオススメします。
1.サイドプロジェクトとは
みなさんは「サイドプロジェクト」という言葉をご存知でしょうか。「サイド」でやる「プロジェクト」ということで、簡単に言えば個人の課外活動ですね。
ちゃんとした定義は人によってまちまちでしょうが、ここでは以下の条件をもったものをサイドプロジェクトと呼びましょう。
- 自分で設定した明確な目標がある(≒ 成功 or 失敗がある)
- 自分が好きな方法、好きなペースでやれる
趣味ほど無目的、無目標ではなく、また仕事や副業のように納期やルール、縛りがないのがサイドプロジェクトです。
2.サイドプロジェクトをやるメリット
サイドプロジェクトをやることで得られるメリットは以下の3つです。
- (成功すれば)成功体験を積むことができ、自信がつく
- プロジェクトを進める過程でスキルが向上する
- やりようによっては収益化できる
例えば、iPhoneアプリを作ってApp Storeに出す場合、リリースまでの過程でアプリ開発やテスト、宣伝の仕方などを知る必要があり、この辺のスキルは自然と向上します。また一度リリースまでいけば、出来に応じて収入も得られ、それは自信へとつながります。
名著「SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル」の著者ジョン・メンソズ氏は、サイドプロジェクトのメリットを以下のように語っています。
それで 大きな 収入 が 得 られ た わけ では ない が、 広い 範囲 の スキル を 身 に つける こと が でき、 それ が 私 の キャリア を 大きく 伸ばす ため に 役立っ た。 何 よりも 大切 なのは、 プログラマー として の 自分 の 能力 に 自信 が 持てる よう に なっ た こと だ。 私 は アプリケーション を 自作 し、 それ を オンライン で 売る 方法 を 突き止め た。 それら 全部 を 独力 でし た の だ。 これ が サイド プロジェクト の 力 で ある。 新しい スキル を 学び、 既存 の スキル を 磨き、 新しい 方法 を 使いこなす という ハードル を 飛び越え、 自分 の 能力 に対する 自信 を 育む。
出典:ジョン・ソンメズ. CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド. 日経BP社. Kindle 版.
3.サイドプロジェクトを始めるときの注意点
サイドプロジェクトをやる上で、最初のうちは以下の点に注意してください。
- 大きな目標を掲げない
- 何を作るかを考えることに時間を使わない
まず、大きな目標を掲げると挫折します。当たり前ですけど。
そのプロジェクトで失敗するだけでなく、最悪、燃え尽き症候群を起こし、その後もチャレンジしようという意欲が削がれるリスクがあります。
自分がちょっと頑張れば達成できるレベルにしましょう。最初のうちは2週間とか1ヵ月くらいで、今の自分でもできるようなレベルが望ましいです。
次に、何を作るかを考えることに多くの時間を使わないことです。サイドプロジェクトの主たる目的はスキル向上と成功体験の蓄積です。ゆえに、これといったアイデアがない場合は、アイデア出しには時間をかけず、すでにあるサービスの類似品を作ることから始めましょう。サービスの流れやデザインがある程度わかっているので、開発に専念しやすいです。(類似品を公開したり収益化することの是非については、ここでは触れません。大事なのは開発すること。)
まとめ
個人がマイペースにできるサイドプロジェクトは、手軽にスキルと自信をつけるのにオススメです。もちろん、やる/やらないは個人の自由ですが、自信がなくてもやもやしてる人は試してみるといいかもしれません。
ちなみに、私は本業で組み込みエンジニアをやっていますが、webアプリ開発をサイドプロジェクトとしてやりました。2か月ほどかかりましたが、プロジェクトは完遂でき、Python Flaskやhtml/css、Github、Herokuといったスキルの向上に役立ちました。本業に役立つかは微妙ですが、やりきったことに自信を感じたのは間違いありません。
作ったもの:https://hachionemap.herokuapp.com/
Github:https://github.com/tamoshu/HachioneMap
それでは。
参考文献
- ジョン・ソンメズ. CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド. 日経BP社
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