マルチタスクでバカになるかもという話
こんにちは、たもです。
仕事でも家事でも勉強でも、色んなことを同時並行して進めないといけない、と思う場面があるかと思います。
複数の物事を同時に進めることをマルチタスクと言ったりしますが、マルチタスクできる人って、すごい「できる人感」がありますよね。
対して、自分は複数の仕事を並行して進めるのは大の苦手。マルチタスクできる人に憧れる時期がございました。
ただ近年、マルチタスクって実は脳に有害なのでは?という研究があるようでして。
今回はそのあたりを紹介できればと思います。
マルチタスクすると、感情が抑えられなくなり、意思決定力も落ちるかも
イギリスのサセックス大学が、75人の成人を対象に、「セカンドスクリーン」に関する調査を行いました。
セカンドスクリ-ンとは、パソコンしながらスマホ、テレビ見ながらスマホするといった、複数のデバイスを同時に使うことです。
事前に被験者のマルチタスクの習慣を聞いておき、MRIで脳を検査したところ、日常的にマルチタスクする人は、脳の前帯状皮質(ACC)と呼ばれる部位の灰白質の密度が小さいことがわかりました。脳のこの部分は、感情コントロ-ル、意思決定、共感、報酬系に関わる部位であります。
つまり、マルチタスクによって
- 感情をコントロールできなくなり、
- 意思決定力が落ち、
- 共感能力が下がり、
- 報酬(誘惑)に弱くなる。
ということですな。恐ろしい。。。
マルチタスクが脳に与えるダメージはタバコや大麻の3倍以上
fuseという会社が出したインフォグラフィック(ポスター的なもの)に、マルチタスクの有害性がまとめてあります。
マルチタスクの有害性についてざっくり内容をまとめると
- あらゆる場面で、マルチタスクすると生産性が40%落ちる。
- マルチタスクは、シングルタスクに比べて作業時間が50%増える。
- マルチタスクすると作業ミスが50%増える。
- 重度のマルチタスクはIQを15ポイントも下げる。
これはタバコや大麻の影響の3倍以上に匹敵する。
うーん、散々な結果ですね(笑)
マルチタスクにはクリエイティビティを上げる、なんていう説もあるようですが、総じて害の方が多そうですな。
まとめ
というわけで、今回の記事をまとめると
- マルチタスクは百害あって一利なし。
- 頭悪くなりたくなければ、シングルタスクしましょ
でした。
自分が大学受験生だった頃、予備校の英語の先生が
- たくさんの参考書を読むな。過去問演習と、ひとつのテキストを丸暗記することに集中しろ
といった主旨のことを口酸っぱくして言っておりました。
今思えば、「色んな参考書を読む、みたいなマルチタスクをやめなさい」というメッセージだったのかもなーと思います。
約1年間教えを愚直に実践した結果、苦手だった英語の偏差値も模試で70超えるようになりましたし。やはりシングルタスクが大事なんだなーと。
みなさまも、マルチタスクにはご注意くだされ。
それでは。